皆さん毎日必ず目にしたり触れている壁や家具も、実は多くの紙が使われています。

今回紹介させて頂くのはメラミン化粧板。中でも一番イメージしやすいのは木目調のテーブルや、壁でしょうか。

実は木目に見えるものの多くが、化粧紙と言われる特殊な紙に、印刷がされたものなのです。

さらに、表面だけではなく、化粧紙を貼りつけるための中層も、何層も重ね合わせた紙に樹脂を含浸させて仕上げた薄い板であり、化粧紙の表層も、加工後に透明になる表面保護紙を貼り合わせているものも多く、様々な種類の紙が幾重にも重なった構成となっているのです。

メラミン板のメリットとしては、樹脂を含浸させることで十分な強度を保ちながら、素材が紙のために加工も施しやすく、多様化しているデザインに比較的に容易に対応ができること、天然木に比べて低コストであること、塗装ではないために剥がれにくいこと等々があげられます。

お部屋を見渡すと、メラミン化粧板を使った壁や家具がたくさんあると思います。

「あれこれいつから使ってるっけ？」「幼い頃からずっと使っているな～」「この傷は、あの時つけたんだよね～」なんて、長く使えるメラミン化粧板は、そんなたくさんの思い出のワンシーンにも登場するんですね。

近年では加工技術の進化もあり、木目調だけではなく、レザーや布地、大理石調のデザインも多くみられるようになり、家具や壁紙だけでなく、フローリング等にも使用されるケースが増えており、パッと見では見分けがつかないものがほとんどです。

この先の生活のアクセントに、メラミン化粧板を使ったインテリアを取り入れるのも素敵だと思います。

皆さんが日ごろ使用しているテーブルや家具の表層の多くが紙製とは、驚かれる方も多いのではないでしょうか？

by  ユウユウ