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進化するマスキングテープ その生い立ちとは?

マスキングテープというと皆さんは何を思い浮かべますか?

多くの方は、キャラクターやパターンが印刷されたデコレーション用のテープを思い浮かべるかと思いますが、

柄やサイズ、デザインも豊富でついついコレクションしたくなるラインナップで私たちの生活を彩っていますね。

近年では、マスキングテープをそのまま貼るのではなく、おしゃれなデザインを切り取り、壁紙やカード、

手帳に貼ったりと当初の目的から大きく外れ、次々と新しい用途が生まれています。

 

私の最近のお気に入りは、黒一色のマスキングテープです。一見、地味なのですが、白のペンでさらりと

文字を書くと、手書きならではのナチュラルなオリジナルラベルの出来上がりです。

何度もはがせるので、白の容器に移し替えたシャンプーやリンスのボトルに貼るとモノトーンで統一された

インテリアの一部になりますよ!

 

さて、マスキングテープの歴史を紐解くと、車両塗装の際に、非塗装面を覆うために布やビニールテープが

本来の用途を離れて転用されていたのですが、剥離する際に、テープで覆われた塗装面が一緒に剥がれてしまう

ことから、粘着力の低いテープが開発され、マスキングテープと呼ばれるようになりました。

その後、手切れ性の良さや、伸縮性の良さを実現するために、クレープ紙(特殊な製法で表面に皺の施された紙)

が開発され、紙ベースでのマスキングテープがポピュラーになりはじめたのですが、その進化系として、

日本のメーカーが開発したのが、皆さんもよく目にする和紙ベースのマスキングテープということになるのです。

和紙マスキングテープは伸縮も高く、被覆物への追従性が良いこと、直線ラインが出やすいこと、糊残しにくいこ

となどが特徴で上げられ、車や建材の塗装以外にも、使用後に剥がすことを前提としている養生テープ等でも使用

されています。

 

このように工業用途から活躍の幅を広げたマスキングテープですが、ここでも日本の和紙作りの技術が詰め込まれ

ているのでした!

(和紙には、美濃和紙などのように伝統的な手抄き和紙と、近代的な機械抄き和紙があります。

機械抄き和紙の技術も、他国ではあまり見られない、日本の高い製紙技術の一つの例ですね。)

 

 

By ユウユウ

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