魚を釣れる紙！？その名もバルカナイズトファイバー釣り針！

9月に入り、やっと少し気温が下がって、秋らしくなりそうな今日この頃。
食欲の秋を先行した夏太りで、現在人生最大体重にて大ピンチなビヤジマです。

秋といえば魚！そして釣り！
そんな魚と、釣り、そして紙をこよなく愛する皆さん、朗報です。
なんと…魚を釣れる！？夢のような紙があります。

その名も「バルカナイズトファイバー釣り針」

ズバリこちら、紙で出来た釣り針です。

触るとしっかり硬く強度があるこの釣り針、頭からお尻まで全て、紙で出来ています。釣り針まで紙で作れるとは..ああ素晴らしき哉、紙の可能性。

そしてこの紙、単なる紙ではなく、バルカナイズトファイバーという特殊紙で出来ています。
バルカナイズトファイバーとは、紙を繊維レベルに分解したのちに圧縮したもので、非常に強い強度と耐久性を持っており、セルロースナノファイバーと呼ばれる素材の仲間です。

釣り針はそもそも全体が金属で出来ている製品。
通常であれば、不燃ごみとして処理されますが、今回の釣り針は紙で出来ているため、リサイクルの対象になり、かつそのまま自然に還ります。非常に環境に優しい製品です！

この世にも珍しい、紙の釣り針。
良く観察してみると、非常に細やかな作りになっています。
■釣り針全体に強度がある
釣り針本体は、そう簡単には曲がらないように強度が保たれています。そっとや、ちょっとで折れず、魚が食いついても保ちそうな形状です。硬く紙とは思えない強さ！

■針が鋭利
さらに先端の針の部分。
先がしっかり尖っており、針としての役割が期待できる作りに。指にさしてみると痛い！
これは魚の口元にぐいとひっかかりそうです。

■カエシもしっかり加工されており技術が高い
先端の針の手前に、突起部分があります。
これは”カエシ”と呼ばれる部分で、魚の口に刺さったときに、引っかかり抜けにくくする役割があります。
非常に細かい突起ですが、しっかりと加工されており、丁寧な作りです。
これで魚を逃さずに済みそうです！

この釣り針を作られたのは、
紙の打ち抜き加工を事業とされている、東京紙器株式会社さん。
実はアイデアは、一般に広く募集し、それを形にしたそうです。
非常に熱量の高い、激熱な開発秘話は以下にありますので、是非ご覧下さい！
紙で魚を釣る！？新企画『バルカナイズドファイバー釣り針』（１） | 東京紙器株式会社 (tokyo-shiki.co.jp)

さあ全くの釣り初心者の私もテンションが上がって参りました！
使ったら恐らくこんな感じで釣れるはずだ！！

さあ、この地球環境にやさしく、獲物を離さない釣り針を携え、次回はいざ大海へ釣りに向かうぞ！
秋刀魚の炊き込みご飯を夢見て。

紙にできること、まだまだありますね！！

by ビヤジマ

紙×エコ日記