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磁気情報を記録できる紙!

最近は、交通系ICカードやスマートフォンをピッと押し当てて駅の改札をくぐることが多くなり、紙の切符を使う機会がめっきり減りました。
駅から出ようとしたときに切符が見つからず慌てたりする、そんなこともなくなりましたが、そもそも、紙の切符は紙なのになぜ自動改札を通れたのでしょうか。

自動改札に対応した切符は、磁気記録紙という機能紙で作られています。裏が黒っぽい、あれです。
あの黒っぽい部分の磁性体に乗車区間や日時などが記録されていて、それを自動改札機で読み取る仕組みになっています。


鉄道や地下鉄では目にする機会がかなり減りましたが、磁気記録紙は駐車場や高速道路で今も活躍しています。高速道路では、ETCが普及してきたので徐々に手に取る機会が減っているかもしれませんが、駐車場ではしばしばお世話になっている方が多いのではないでしょうか。
磁気記録紙が登場する前は、自動改札ではなく、改札で切符をチョキンチョキンと刻んでいたものです。便利な機械が発展するにしたがって、風情のある光景がなくなっていくのは少し寂しいところです。

もちろん、ICカードやスマートフォンを使用しない人や一時使用の場合には、今も磁気記録紙の切符は現役で活躍していますが、既に一部の地方の交通機関では、磁気記録紙の代わりに、感熱紙にQRコードを印字したものを改札に設置された機器で読み取る方式を採用しているところもあるようです。
映画館やイベント会場などでもQRコードを印字した感熱紙が使用されるケースが多くなったり、スマホ画面に映したQRコードそのものを読み取るケースも多くなっています。今後は磁気記録紙から、QRコードに主役が交代していくことになるのかもしれません。

日付などおめでたい数字や語呂合わせができる数字が並んでいる切符、珍しい駅名の切符を記念に残したりするのがお好きな鉄道ファンの皆さんは寂しくなるかもしれません。
電子化が進み、紙の出番が少なくなったり、形を変えたりする場面が多々ありますが、紙でこそ、思い出が風化せずに記憶に残ったり、コレクションする楽しみがあります。
スマホなどの電子機器の便利なところは利用しつつ、紙で残す、紙を楽しむ機会をつなげていきたいですね。

by Q太郎

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