農業も紙でエコ!! 作業効率もアップします!
農業の現場で大量のプラスチックがいること、みなさんご存知でしょうか。
畑の畝を想像してください。
畝には黒いプラスチックフィルムのシートが被せてあって、そこに空いている穴から苗が頭を出している光景が目に浮かぶのではないでしょうか。
雑草の生育を抑制するのが目的で、農業に従事している方はもちろん、趣味で野菜や果物を育てている方もご存知だと思います。
日本国内では、プラスチックフィルムのマルチシートが約40,000トン使われているといわれています。
その大部分が安価なポリエチレンでできています。
このマルチシート、実は、大量に使用されているのにリサイクルができない厄介な存在なんです。
野菜を育てた後、剥がすと土がついているので、再生プラスチックの原料としては使用できないのです。
もちろん洗浄すればよいのですが、そもそも再生プラスチックは高く売れるものではないので洗浄にコストをかけられないのです。
だから、大量の廃プラスチックが発生して、ほとんどは産業廃棄物として焼却されるのです。
それだけではありません。
農業に携わった方なら誰もが痛感したことがある、マルチシートを剥がす作業の苦労、これは本当に大変です。
土がついたシートを剥がして巻き取る作業はとてつもない重労働です。
農業体験のある方は、もう二度とやりたくないという方が多いですよね。
就農人口の高齢化が進む中、ますます大変になってきます。
Paper&Greenが提案する紙製マルチシート“サステナマルチ”はそんな問題を解決します。
サステナマルチは収穫後に土に鋤き込むことで、微生物の働きにより土中分解されます。
廃棄物の発生がなく、また、剥がし作業の負担がなくなる優れものです!
環境配慮と作業負担の軽減が同時に実現するのです!
メリットはまだまだあります。
地球温暖化・気候変動により、畑の地温が上昇してしまい、野菜が不作になるというニュースを度々目にしています。
紙製マルチはそんな地温上昇にも効果を発揮するのです。
ポリ系のマルチの場合は表面が高温になりがちですが、紙製の場合は土中水分を蒸発させやすく、その際に気化熱を奪っていくので、地温を下げる効果があるのです。
ポリ系のマルチや裸地に比べて2〜4℃も地温が下がるというデータが集まっています。
地温が下がることにより、温暖化が進行する前と同じように野菜の生育が回復するというケースが出てきています。
特に夏場に効果を発揮しています。
フィルム製のマルチシートにも、同じように土中分解できる生分解プラでできているものがあります。
PBSやPBATなどの生分解性プラスチックで作られていますが、紙製とは違い、製造された後、少しずつ分解が始まってしまうので使用期限が6ヶ月程度と短く、長期保管ができません。
紙製の場合は梱包や保管の状況にもよりますが、劣化が少ないので長期保管が可能です。
残ったものを翌シーズンに再び使うことも可能ですし、店頭で在庫販売することもできます。
メリットがたくさんありますので、農業の脱プラの大きな変革をもたらすと期待しています。
数年後には、農地の姿が一変しているかもしれません。
紙製マルチシートに関心をお持ちの方は、ぜひPaper&Greenにお問い合わせ下さい。
Paper&Greenでは、包装資材の紙化だけではなく、農業分野の紙化や物流分野の脱プラなど、多岐にわたる環境対応を提案しています。
by Q太郎