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カミエコ日記

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関税と紙とサプライチェーン

今、世界中が米国大統領の関税政策で大揺れしていますね。
紙や紙製品、紙業界への影響はどうでしょうか。
まだまだどうなるのか、どのくらいの影響があるのか、はっきりわからないというのが正しい答えではないでしょうか。

自動車や半導体、スマートフォンなど、サプライチェーンが国際化している商品は世の中にたくさんありますよね。
アパレル製品もその多くがアジアで生産されて世界中に届けられています。
実は紙で作られる製品にも、国際的なサプライチェーンが世界の需要の多くを満たしているケースがたくさんあります。
例えば、ショッピングバッグなどの紙袋、ノートやカレンダーなどもそうです。
ファーストフード店や映画館で提供される紙コップやクリスマス飾りなどのパーティグッズもアジアで生産され、欧米に輸出されるケースが多いですね。
書籍もアジアで印刷されて欧米に輸出されるものがあります。
聖書などの宗教本も例外ではありません。
また、あらゆる商品の包装に使用されるパッケージとしても白板紙や段ボールが使用されています。

反対に、米国からアジアに多く提供されている紙もあります。
牛乳パックに使用されるミルクカートン原紙と呼ばれる紙やビールの6缶マルチパックに使用される板紙は主に北米からアジアに輸出されています。物流ラベルやレシートに使われる感熱紙やコピー用紙などもアジアだけではなく、欧州や南米から北米に提供される場合もあります。
紙も世界とつながっているのです。

関税政策は今後どうなるのか、はっきり想像できる人はなかなかいないと思いますが、紙や紙でできた製品、実は紙が使われている製品など、さまざまなモノが影響を受けるかもしれません。
紙も、世界を横断するサプライチェーンを持っているのです。
大きな影響を受けず、世界中の人々がいつも通り、紙や紙製品を手にすることができるよう、祈っています。

by Q太郎

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