剥離紙はリサイクルできる?!
最近、我が家はシール集めにハマっています。
これまであまりシールに興味のなかった息子ですが、先日、保育園のお友達と休日に一緒にランチをした際に、お友達が暇つぶしにシール遊びをしているのを見て興味を持ったようです。お友達は、フルーツや野菜や動物の絵柄が書かれたシールをたくさん持っていて、その中の1つを息子にプレゼントしてくれました。
普段は照れなのか(?)無愛想な反応をする息子ですが、差し出されたシールの絵柄が野菜だったことが息子の心を奪ったようで、その子からシールを勢いよく奪い取り、なんと!野菜シールを自分の口に入れていました。笑
「だいちゃん、食べるものじゃないよ」とお友達に指摘されても、真顔でムシャムシャシールを食べていて、その光景がすごく微笑ましかったです。
※当たり前ですがシールは口に入れるものではないので、すぐに口から出すように伝えました(笑)
そして、そのお友達が持っているシールが可愛かったので、お母さんにどこで買ったのかを聞いたところ、
「全部100均だよ。100均には、色んなシールが売られていて見るだけでも楽しいよ!」
と助言をもらったので、後日息子を連れて100均に行きました。
そこまで期待はせずにシールコーナーに行ったのですが、私の期待を大幅に上回る、沢山の種類の可愛いシールが売られていてびっくりしました。
キャラクターのシールや、立体になっているシールなど、私が子供の頃には百円では買えなかったようなシールも沢山売られていて、見ているだけでも楽しかったです。
私自身、昔はシールが大好きでしたが、大人になった今でも、可愛いシールを見るとやはりときめいてしまうんだなぁと感じ、最近は買い物に行くたびに可愛いシールを探していて、日常生活の中の楽しみの一つになっています。
そして前置きが長くなりましたが、本題はここからです!
その可愛いシールは、紙を基材にした粘着紙(タック紙)だったり、プラスチック基材のものだったりするのですが、シールを剥がした後に残る台紙(剥離紙)の多くは、紙の表面にポリエチレンやシリコーンなどの樹脂をラミネートもしくは塗布した剥離紙が使用されています。剥離紙は、紙の表面に加工されているので、一般的には再生紙資源としての活用は難しいとされてきました。でも、高い古紙再生技術を持つ製紙メーカーでは、製紙原料として利用できる資源できるのです。でも、現状は回収ルートが確立しておらず、その多くが廃棄・焼却されています。
その現状を受けて、ラベル業界では、剝離紙をマテリアルリサイクルする動きが広がっています。
当社も加盟しております「ラベル循環協会(略称J-ECOL)」は、ラベルにおける循環型社会の構築を目的とした団体であり、ラベル製造・使用に関わるサプライチェーン全体で、環境負荷低減やSDGsに対応すると同時に循環型経済の構築を目指し、剥離紙をはじめとしたラベルのリサイクル技術と回収スキームの確立に取り組んでいます。
この剝離紙の課題は個社で解決はできず、ラベルを使用する企業、製造する企業、そして剥離紙を再利用する企業、その他関連する企業のご協力が必要です。
紙は高いリサイクル率を誇るエコな素材ですが、種類によっては、廃棄・焼却されている紙もまだまだあるのが現状です。今は廃棄されている紙を、有効活用する方法を探すことも私たち紙の専門商社が取組む大事な課題であると考えております。
このブログを読まれた方で、もし剥離紙の取扱いに悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に循環資源として活用する方法を検討させていただければ幸いです。お気軽に当社までお問い合わせください。
by だいちゃんまま
一般社団法人 ラベル循環協会 | 剥離紙の再生資源化 (j-ecol.or.jp)