インク要らずの感熱紙! 黒い字で書いてあるのにインクを使ってない!?
買い物した時やタクシーに乗った時などにもらうレシート。
感熱紙という種類の紙が使われています。
多くの場合は黒い字で日付、商品名、金額などが記載されていますが、なんとインクは使ってません!
どのような仕組みかというと、紙の表面に染料と顕色材という薬品が塗られており、熱を加えることにより薬品の化学反応が起きて黒く発色します。
(発色メカニズムの詳細はちょっとマニアックになりますので、ここでは省略します。。。)
黒く見えている部分はインクで印刷しているのではなく化学反応により黒く発色した部分ということですね。
感熱紙は、大量に消費される印刷物とは違い、日付やバーコードなどの個別の商品情報などを含む可変情報を一枚ずつ簡単に表現できるという特徴があります。
その特長を活かし、レシートの他に、各種チケット、ATM利用明細、ガス・水道料金検診用紙、医療用チャートにも使用されています。
最近は利用する機会が減りましたが、かつてはオフィスや家庭でFAX用紙としても大活躍していましたよね。
最近は、個別の情報が入ったQRコードが記載された感熱紙をリーダーに読み取らせてイベント会場に入場したり、支払いしたりという新たな使い方が広まっています。
また、粘着加工と組み合わせて、値札・配送伝票などのラベルにも使われています。空港のチェックインカウンターでスーツケースに取り付けられるラゲージタグのような大きなものから、
通販サイトで購入した品物の包装材に貼り付けられた宛名ラベル、コンビニ弁当に貼り付けられたバーコード付きのラベルなど、小さなものまで、私たちの生活には欠かせないものになっています。
感熱紙のメリットはプリンターの機構が簡素なため小型化が可能で、またインクを使わないため故障が少なく、メンテナンスフリーな点です。
用途に応じて保存性能や耐薬品性を上げたり、擦れ発色をしにくくすることも出来ます。
普段から何気なく手にしている感熱紙ですが、すごいテクノロジーが満載で、生活の様々なシーンで大活躍してます!
感熱紙を発明した人は天才ですね!
私は億万長者になることを夢見て、感熱技術で可変情報が記載された宝くじを買いに行きます!!
by 鶏皮大好きマン