花火と紙!
みなさん、今年の夏は花火を楽しみましたか?
ゲリラ豪雨の影響で、東京では「足立の花火」が開始直前に中止になったり、やはり酷暑や気候変動の影響が夏の風物詩にも影響を与えている感じがします。
寝苦しい日が続きましたが、それでもやっぱり、「夏は夜」。
盆踊りや夏祭りと並んで日本の夏の夜を彩るのは花火ですね。
そんな花火と紙には、とっても深いつながりがあります。
紙がなければ、花火大会も手持ち花火も楽しめません。
日本の打ち上げ花火の技術は世界一と言われていますよね。
花火職人さんの精巧な技術が散りばめられた花火が夜空にパッと開いて散るのは、まさに芸術です。
浴衣を着て枝豆をつまみながらビールを飲み、美しく広がる花火を見ると最高の気分になりますね!
職人さんが作る打ち上げ花火の玉は、どうやって作られるのでしょうか。
もちろん、メインは火薬と金属でできた「星」と呼ばれる材料です。
でも、「星」だけでは作れません。
まず、玉の外側の殻、「玉皮」と呼ばれる部分はチップボールなどの板紙をプレス成形したものが多く使われています。
半球形の玉皮に「星」を並べて詰めた後に、半球形を合わせて、玉になります。
玉皮の中で「星」とそれを遠くに飛ばす「割火薬」が混ざらないように、和紙でできた「はさみ紙」を入れます。
最後に「貼り紙」と呼ばれる紙を何重にも重ねて玉の表面に貼り合わせて仕上げます。
「貼り紙」は煙火紙という種類の紙です。クラフト紙の一種ですが、この紙を専門的につくっている製紙メーカーもあります。
煙火紙と「星」、「割火薬」のバランスが花火の開き方に影響するので、花火職人さんたちが煙火紙に品質にもこだわっているんだろうなーと想像するとワクワクしますね。
紙と打ち上げ花火は密接な関係なんです。
次に、手持ち花火。
今は中国から輸入されているものも多いですね。
線香花火の儚い美しさ、いいですね。
逆に、中華街の旧正月でもお馴染みの爆竹(手持ちではない!手置き花火?)は、バンバンと音を鳴らしながら、火薬を巻いた紙が飛び散る姿が勇ましいですね。
ところで、手持ち花火の先っぽについているヒラヒラの紙、あれって何だかご存知でしょうか?
紙に包まれた火薬がバラバラにならないようにつけていたり、デザイン上の理由だったり、いろいろあるようですが、紙筒から噴射するものについては先端の保護のためについているものが多く、切り取ってからの方が点火しやすいようです。
大きな打ち上げ花火もかわいい手持ち花火もいいですね!
やっぱり花火は夏が似合います。
そして、花火は紙が似合います!
花火を楽しみながら、残暑を乗り切りたいですね。
by Q太郎