あなたは丸紐派?それとも平紐派? ディープすぎる紙袋の世界
紙袋ってお好きですか?
メルカリなどのオークションサイトでは、有名ブランドの紙袋やデザインが秀逸な紙袋が高価で取引されているようです。
紙袋といえば、デパートや和菓子のイメージが強いですね。
把手(ハンドルといわれます)が付いてないものは角底袋、ハンドルのあるものはショッピングバッグとか、オシャレにショッパーとかいわれます。
みなさんも家に帰るとちょっときれいな紙製ショッピングバッグをいくつかキープされているのではないでしょうか。
今回はそのハンドルに注目したいと思います。
高級ブランドなどで使用されるものは布でできたものもありますが、多くは紙製です。
紙を撚って捻って丸い紐状のものに仕上げてあるものを「丸紐」、紙を畳んで巻いて平たい形状の紐に仕上げているものを「平紐」といいます。
あなたはどちらがお好きですか?
まず、丸紐ですが、日本製のものは3枚の紙を重ねて作っているものが多いです。
丸紐に使う紙は、手になじみやすいように30g/m2くらいの薄い紙を使ってそれを3枚重ね合わせて捻り、柔らかくしています。
しかも、紙そのものも、とても柔らかいのに引っ張っても切れにくい紙を使っている場合が多いです。
輸入品は50g/m2程度の紙を2枚重ねて作る場合が多く、日本製に比べて紐が硬く感じます。
気にしなければ問題ないのですが、少し重いものが入った時に、手のひらに食い込む感じが変わってきます。
少し硬い紐だと、ほんの少し痛く感じるかもしれません。
日本のものづくりって、すごいですね!
丸紐は紙袋を広げて立てて置いた時に、紐が上向きになるので握りやすいという点のメリットがあります。
平紐も負けてはいません!
しっかりと持てる安心感がありますよね。
おみやげなどの用途では平紐の方が多く使われているイメージがあります。
丸紐と違い、平紐はハンドルを畳んで袋の内側に倒すことができるので、収納場所を小さくコンパクトにすることができます。
だから、レジの下などの限られたスペースに収納する場合に使われることが多いのです。
輸送時のスペースを小さくすることもできるので、物流の効率化にも貢献しますね。
平紐の幅にもお国柄があります。
日本では10mm程度の幅の狭いものが好まれ、手にしっくりくる感じがしますが、海外では13〜19mmのものが多いようです。
好みの問題ですが、平紐の幅によって、ショッパーの印象が大きく変わってくるのも事実ですね。
たかが紙袋の把手、されどそこにはなかなかのテクノロジーが隠されています。
あなたの手にフィットするのはキリッとした丸紐でしょうか?
それとも、優しく手になじむ平紐でしょうか?
あなたの優しい手で、紙袋のハンドルをそっと包み込んでください!
by Q太郎