旧正月と紙!!
2025年の旧正月の時期になりましたね。
旧正月は陰暦の正月で、アジアを中心に多くの国々で祝われる重要な伝統行事です。
特に中国では、旧正月のことを「春節」と呼び、家族や友人が集まり、新しい年の幸運と繁栄を祈ります。
この季節、紙は多くの国の文化において重要な役割を果たしています。
今回は、旧正月と紙の関係について、ちょっと深掘りしてみましょう。
- 紙の装飾
旧正月の準備として、多くの家庭では紙を使った装飾が施されます。
特に赤い紙は、幸運や繁栄を象徴する色として人気があります。
「春聯(しゅんれん)」と呼ばれる赤い紙に各種縁起の良い対句を書いたものや「福(ふく)」の文字を書いたものが、家の入口や窓に貼られ、悪霊を追い払い、幸運を呼び込むとされています。
- 爆竹
中国の各地では、旧正月に大量の爆竹を鳴らして新年を祝います。
爆竹は、悪霊を追い払い、幸運を呼び込むための重要なアイテムとされています。
爆竹の外装は紙で作られており、赤い色が多く使われます。
これは、赤が幸運を象徴する色であるためです。
爆竹の音と紙の燃える様子は、旧正月の賑やかさを象徴し、多くの人々に新年の到来を実感させます。
- 紙の灯籠
旧正月の終わりを告げる元宵節(げんしょうせつ)では、紙で作られた灯籠が街を彩ります。
これらの灯籠は、家族の健康や幸運を祈るために灯され、夜空を美しく照らします。
紙の灯籠は、伝統的な手工芸品としても知られ、その美しさと技術は多くの人々を魅了します。
- 紙幣の贈り物
旧正月には、「紅包(ほんばお)」と呼ばれる赤い封筒に入ったお金が贈られます。
これは、子供や若者に幸運をもたらすとされる伝統的な贈り物です。(日本でいうところのお年玉ですね。)
紙幣を包む赤い封筒は、贈り物をより特別なものにし、受け取る人に喜びを与えます。
- 中国以外のアジアの習慣
- 香港では、旧正月に「ファイチュン(揮春)」と呼ばれる紙の装飾が広く使われます。
ファイチュンは、縁起の良い言葉や詩が書かれた赤い紙で、家のドアや壁に貼られ、家族に幸運と繁栄をもたらすと信じられています。
ファイチュンは、書道の技術を披露する場でもあり、手書きの美しさが人々を魅了します。 - ベトナムでは、旧正月(テト)に向けて特別なカレンダーが用意されます。
これらのカレンダーは、伝統的な絵柄や縁起の良い言葉が描かれており、新年の始まりを祝うために家庭やオフィスに飾られます。
ベトナムのカレンダーは、日々の生活における指針としても使われ、家族の健康や成功を祈る象徴となっています。 - 台湾でも旧正月は盛大に祝われ、家族が集まって食事を楽しむことが一般的です。
台湾では、特に「年菜」と呼ばれる特別な料理が用意され、家族全員で新年を迎える準備をします。
また、台湾の寺院では多くの人々が参拝し、新年の幸運を祈ります。
さらに、台湾では「天灯(てんとう)」と呼ばれる紙のランタンを空に放つ習慣があります。
これらの天灯には願い事が書かれ、夜空に浮かぶ様子は非常に幻想的です。
紙を使ったこの伝統は、希望と夢を天に届ける象徴的な行為として親しまれています。 - 韓国ではソルラルと呼ばれます。
年配の人や目上の人に順に「歳拝(セベ)」と呼ばれる挨拶を行い、「茶礼(チャレ)」という食事を楽しみます。
紙は旧正月の文化に深く根付いていますが、環境への配慮も重要です。
持続可能な紙製品を選ぶことで、伝統を守りながら環境にも優しい選択ができます。
再生紙やFSC認証紙を使用することで、持続可能な未来に貢献することができますよね。
紙の装飾や贈り物、そして爆竹は、家族や友人との絆を深め、新しい年の幸運を祈る大切な役割を果たしています。
中国の紅包、香港のファイチュンやベトナムのカレンダー、台湾の天灯など、紙で作られた装飾品とともに旧正月を楽しみましょう。
そして、中華街に出かけて、水餃子や春巻きなどの正月料理を味わって旧正月気分を満喫したいですね。
それでは、皆さんも素敵な旧正月をお過ごしください!
by Q太郎