『紙を着る』時代が来た!!

「紙」の3大機能、Write、Wipe、Wrap(書く、拭く、包む)に、新たにWear(着る)が加わる…!?
紙糸って、ご存知ですか?その名の通り、紙でできた糸です。
ペットボトルのリサイクル等、再生ポリエステルを芯軸に、紙をくるくると巻きつけたコヨリの様によって(撚糸と言います)作ります。
そうしてできた紙糸は、強さとしなやかさを兼ね備えた優れものです。
この紙糸でできた、製品を身に着ける未来社会を提言・提案するプロジェクト「紙糸製品を身にまとう未来を作る」が、2025年4月13日から開幕する大阪・関西万博(日本国際博覧会)のフューチャーライフヴィレッジエリアで開催されるTEAM EXPO 共創チャレンジ(未来共創プロジェクト)のベストプラクティスに選出され、会場内で展示・紹介される事になりました。
(因みに、このベストプラクティスには、世界中から公募形式で応募のあった250超のプロジェクトから、協会が委託した外国人審査員の審査を経て、最も優秀とされる25のプロジェクトを選出したものです。)
紙糸から作られたアパレル製品は、衣類の主原料のコットン(綿)よりも比重で3割以上も軽く、通気性に優れ、吸湿・放湿機能、速乾性も抜群です。
紙糸から作られた靴下は一度履いたら病みつきになるくらいサラッとしていて快適です。
それだけではありません。
着心地の良さに加え、遮熱性やUVカット性能も持ち合わせています。
特にスポーツウェアやアウトドア用品としての活用が期待されており、機能性とデザイン性を兼ね備えた新しいファッションとしての可能性を秘めています。
ガンガン太陽が降り注ぐ真夏、紙糸でできたポロシャツを着てゴルフやテニスをしたら、いつもより好スコア・好成績になるに違いないですね!!
また、紙は環境に配慮された天然素材。
石油由来の化学繊維の使用量を減らし、地球環境の保護にも役立つ未来素材。
頭の先からつま先(帽子・衣服・靴下・靴・カバン)まで、紙糸製品を好んで身につける未来社会の到来を提案し、使用後の製品回収から紙製品へのアップサイクル、循環型社会の構築も、そう遠くない将来に実現を見据えています。
環境への配慮や機能性から、紙糸製品を好んで選択して身に着け、着終わった紙糸製品は、また紙や紙製品に戻して再利用する、無駄のない循環型社会の到来。
紙を通じて、環境保護への取組み、社会貢献を伝えていきたいと思います。
紙が果たす役割がまた1つ増える事への期待を、間もなく開幕する関西万博の会場でも実感してほしいと思います。
「紙と創る、ひとつ先の未来。」
Paper ,and beyond ~紙、そしてその向こうに~
by EXPO大使(^◇^;)
※”Paper&Green”ウェブサイトを運営する日本紙パルプ商事(株)は、紙からハイブリッド紙糸を一貫で製造する世界初の特許付装置を発明、紙糸創りをサステイナブル化した(株) ITOI生活文化研究所と「TEAM EXPO2025」共創チャレンジ「紙糸製品を身にまとう未来を作る」に取り組んでいます。